超希少！★高品質の蔵出し30型：卵色蓮華の新田巣板★ を出品いたします。
こちらは20年以上前、某有名砥石屋さんが総販売元の今西製砥さんから仕入れたものを購入した、素性の確かな逸品です。ご存じの通り新田山は巣板が一番有名で、かつては高品質な巣板砥石が数多く流通していましたが、近年まともな物はほとんど見ることが出来なくなりました。
新田の鉱脈は内曇で有名な大平のそばにありますが層が斜めに傾いており、さらに板なりの層と30度くらいの傾きで交差する層があって、非常に掘り出すのが難しい山の一つと言われています。
このため原石から整った形で製品として切り出すと非常に歩留まりが悪く、綺麗な形の石は非常にレアです（原石にそのまま面だけを付けたものが多い）。
ご覧のとおり表面にいくつか筋がありますがなめらかでほとんど当たらず、最近見ることの少なくなった高品質な新田巣板砥石です。綺麗な卵色をしており、非常に気持ち良く研ぐことが出来ます。表面が濡れると、写真で御覧頂ける通り一部ですが綺麗な蓮華模様が出現します。
◆サイズ：20.8㎝×7.9㎝×厚さ3.0㎝◆重量：約1.15㎏ 研ぎ汁の写真は、井上藤助の日本剃刀を名倉無しで数回軽く研いでみたものです。（剃刀は付属しません）研ぎ味は硬めですが、しっとりとしており名倉を使うとしっかり研ぎ汁が出て、極めてキメの細かい刃が付きます。
鉋刃や大工道具の超仕上げ研ぎに御誂え向きです。普通の包丁にはもったいないですが、本職用の本焼き包丁などで究極の切れ味を求める方には最適かと思います。 新田巣板の特徴でもある筋はほぼ当たりません。それ以外は地を引くこともなく滑らかな研ぎ心地です。砥泥はほぼ出ず、刃をすべらせているうちに素晴らしい刃がつきます。三河の白名倉を使って頂く方が、スムーズに研げると思います。

表面以外はカシューを施してありますので、層に沿った割れ目から割れることもありません。裏側に少し落ちている箇所がありますが、これが無かったら20万円以上すると思います。近年あまり見ることのない質感で、永くご愛用頂けます。欠点の少ない新田巣板砥石が市場に出回ることは、非常に少なくなりました。本職の大工の方や板前の方など、プロの方にぜひ使って頂きたいと思います。 個人保管の美品ですが、実際に使用したのは数回程度です。 天然砥石の特性として、人工砥石ほど使いやすいわけではありません。まったくの初心者の方や天然砥石に慣れておられない方にはお勧めいたしません。研いだ感想などはあくまでも私の主観ですので、ご了承ください。
残念ながら近年、手元および目元が不如意になって参りましたため、少しずつ長年のコレクションを手放してまいります。天然砥石の性質や特性をご理解の上、ノークレーム・ノーリータンでお願いいたします。なお出張等で不在にすることが多いため、